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数奇屋建築語集



数奇屋建築 室町時代に作られた茶室に代表される日本建築の一様式


和室とは 「柱」 「敷居」 「鴨居」 「塗り壁」 「畳」 「障子」 「襖」 「床の間」

などで構成された居室です。

しかし、物が溢れた現代では、無用の長物の感があります。

 日本の住宅の歴史を見ると和室を抜きにして語れません。

「木」「紙」「石」「土」「藁」「布」

こんな自然の材料を上手に使って素敵な住まいを形作ったものだと思います。

まだ、多くの日本人は「和室でくつろぐ」という感じを捨てがたいと思います。

本格的に作ると、ニ間続きで床の間・書院・広縁などが要り、

敷地に余裕が無いと満足できるものは難しいです。

でも、上手に和室グッズを取り入れて今様の「和室」を作りたいものです。

「和室」は老人・病人・赤ん坊・身障者など弱者にとって大変暮らしやすい部屋です。

 和室の作り方で四角い部屋(四畳半・八帖・十二帖)は原則家具を置きません。

六帖・十帖などは箪笥などを置いて残った空間を四角く使います。

(原則としてですが)







朝顔釘(あさがおくぎ)
  織部窓に打つ先が二股になった釘。朝顔等の蔓物を生ける花入れを掛ける。

田舎間(いなかま)
  江戸間とも称す。田舎間畳を用いた座敷。

起絵図(おこしえず)
  「建絵図」、「建て御こし絵」とも称す茶室の設計図。堅目の和紙の台紙に茶室の
  平面図を書き、その上に別の紙に出入り口や窓等のある壁面の内外を描いて、
  それぞれの場所に張り付ける。平素は折り畳んでおき、見たい時に立体的に組み立
  てる。誰でも簡単に作る事が出来、建物の全体像を捉える事が可能。
  図面を読み書きの訓練には別に必要ない。

落掛(おとしがけ)
  床の間や書院窓の上の小壁下に架け渡してある横木。






<垣根(かきね)>
生垣(いけがき)
  露地の境界に使用される垣。成長する樹木を植え並べたもの。
内垣(うちがき)
  外路地と内露地との境界に設ける。生垣、竹垣、柴垣等の簡素な垣。
竹垣(たけがき)
  竹を材料として造った垣の総称。建仁寺垣、四つ目垣、光悦寺垣、龍安寺垣、
  大徳寺垣等がある。
建仁寺垣(けんにんじがき)
  横に何段かの胴縁を渡し、それにマダケを幅1寸程に割った竪子を隙間無く立て、
  外側から太竹二つ割の押縁で押さえ縄で結びつける。竪子の上端に押縁をかぶせた
  ものを「真」、かぶせないものを「行」、竪子に高低をつけたものを「草」。
光悦寺垣(こうえつじがき)
  割竹二枚を合わせて、をれを菱目に重ね、その上下端を太い二枚の割竹の押縁で挟
  み、玉縁として幅の狭い割竹の束を頭に乗せる。組子の交点には蕨縄でイボを
  とる。
柴垣(しばがき)
  柴や粗朶等を編んだ垣で鶯垣とも称す。切りたての葉付の枝で編んだものを青柴垣
  と称す。
外垣(そとがき)
  露地を含む茶室の周囲を囲む垣。内垣よりも高く造る。
袖垣(そでがき)
  形式や材料に関わりなく建物から突き出して造られる垣。庭の区画、目隠し、添景
  として用いる。
大徳寺垣(だいとくじがき)
  相国寺垣とも称す。竹穂垣と建仁寺垣とを合わせたような形式。竹穂を竪並べに 
  し、節をそろえて胴縁を掻きつけ、割竹の押縁で押さえたもの。
丸太垣(まるたがき)
  丸太を掘立てに並べ、通貫で連結したもの。丸太矢来、吹抜丸太棚とも称す。板で
  裏打ちしたものを裏打丸太垣とも称す。
四つ目垣(よつめがき)
  最も標準的な露地の垣で露地の仕切に使用する。マダケの竪子を同じマダケの胴縁
  に表裏交互に縦横6寸5分くらいの間隔で取り付けシュロ縄で結んだもの。
龍安寺垣(りょうあんじがき)
  分厚い割竹の組子を菱形に重ね、上下端を押縁で挟んだもの。上部は割竹を
  かぶせ、下部は合わせ押縁にする。

筧(かけひ)
  つくばい等の手水鉢に、竹樋を引いて水を常に流す装置。

囲い(かこい)
  茶室の別称。書院に作られた茶室を指す事が多い。大広間を適宜に屏風等で囲い
  茶の湯の場とした事から命名。

刀掛(かたなかけ)
  茶室の入り口脇に設けられた刀を掛けておいた棚。ニ段になっている。

火灯口(かとうぐち)
  方立や鴨居等を使わないで上部を半円形又は櫛形に塗り回し、その小口に奉書紙を
  張った物。主に茶道口、給仕口に使用。

曲尺(かねじゃく)
  1尺=約30.303cm。中国、朝鮮半島、台湾、日本で同じ寸法、同じ構造で建築に
  使われる2700年前の中国・周の時代に魯班という人物が完成させたと伝えられる。
  曲尺に組み込まれた算術を高麗術(法)という。日本伝来は仏教とほぼ同時期。
  室町時代に鯨尺が派生。

<瓦(かわら)>
  粘土を一定の形に固めて焼いたもの。屋根に使用。関東地方は薄いが、広島・岡山
  地方のものが最も厚く、家が漬れても三代保つとまで称される。
平瓦(ひらがわら)
  長方形の瓦。雌瓦。
丸瓦(まるがわら)
  半円筒形の瓦。雄瓦。
唐草瓦(からくさがわら)
  軒の先端に飾りとして多くは唐草模様を配するもの・軒平瓦。
鐙瓦(あぶみがわら)
  軒先に葺く丸瓦。馬具の鐙に似ている。古くは蓮華紋が多いがたいていは巴紋。
敷平瓦(しきひらがわら)
  軒先に葺く唐草瓦の下に敷く瓦。横幅より縦が短い。
鬼瓦(おにがわら)
  屋根の棟の両端に用いる鬼の面をかたどった魔除けの瓦。鬼が目線の先に建物があ
  る場合、目線の先に鍾馗像を置く。

丸炉(がんろ)
  丸形の鉄又は陶製の炉。水屋や控えの間に仕込み、控えの釜や勝手用の釜をかけ 
  る。

貴人口(きにんぐち)
  客の出入り口の一つ。貴人はにじり口から入らずここから席入りする。

給仕口(きゅうじぐち)
  亭主側の出入り口で、点茶や炭以外のものを運ぶ為のもの。

京間(きょうま)
  数奇屋建築に一般的に使用される京間畳を使用した座敷。

間(けん)
  柱と柱の間の意味。京都の三十三間堂の1間は12尺あり、1間=6尺=約1.181
  mと換算するなら66間になる。関西と関東での測方にも違いがあり、関西は柱の
  つら(内側の面)とつらで取り、関東では、柱の芯と芯で取る。

小壁(こかべ)
  鴨居から天井までの高さ。畳枚数×4寸が目安。
 
腰掛(こしかけ)
  正式名称は腰掛待合。亭主の迎付を待つ為の施設。茶室に縁が付けられていた時代
  は、この縁が腰掛に使われた。二重露地においては内腰掛と外腰掛とに分かれる。
  構造は片流れ屋根の軒の低い建物で前方を吹抜けにしている。

小間(こま)
  小座敷。4畳半以下を指す。客の時、自分で茶碗を運ぶ場合はにじって進む。
  草庵風。






<座敷(ざしき)>
  畳がひかれた茶の湯をする部屋。真・行・草に分けられる。
真の座敷
  最も厳格な意匠と格調を備えたもの。四畳半、本勝手、面取角柱、長押付、
  i本床、付書院、飾棚等を備えたいわゆる書院造り形式の座敷。
行の座敷
  真と草の中間に位置する形式。面皮柱に長押を付けないか丸太長押程度のもの。
  広間に多く、小間はほとんどない。
草の座敷
  最も格式にとらわれない形式。丸太の柱で長押は付けず、土壁。
  天井も小丸太や竹の棹縁。草庵風。

茶道口(さどうぐち)
  茶室と水屋の境界にあり、亭主が点前をする際の出入り口。

羊歯(しだ)
  露地の下草の一つ。主に陰地に使用。
  ゼンマイ、シシガシラ、オニシダ、ノキシノブ等。

棕櫚箒(しゅろぼうき)
  露地用具の一つ。棕櫚の葉を束ねて藤蔓で編んだ箒。柄は青竹。

書院(しょいん)
  元来禅家の書斎だが、実用的機能が薄れ座敷飾りとなった。床脇に出窓形式で縁側
  に張り出し、開口部に小障子を入れ書見の為の棚板が付いている。しつけ文机。
  出窓ではない平窓の物は平書院。

<障子(しょうじ)>
  障屏具の総称。紙障子と絹布障子がある。木骨、竹骨を使用。
雨障子(あましょうじ)
  明り障子の一種で油障子とも称す。障子紙に油を引いて防水性を付加したもの。
掛け障子(かけしょうじ)
  鴨居や敷居を取り付けないで窓の内側や外側に釘で掛けておく小障子。
  下地窓に多い。
霞障子(かすみしょうじ)
  明り障子の一種。横組子が掛合になっていて霞の様になっているもの。
片引き障子(かたびきしょうじ)
  一枚の障子を左右いずれかに引くようにしたもの。鴨居・敷居の溝は一筋。
雲障子(くもしょうじ)
  縁側や雨戸の入る外側の小壁に付けられる欄間障子。開閉形式は引違い、両引き、
  片引きで嵌殺しもある。
腰障子(こししょうじ)
  高さ1尺程の腰のついたもの。板、網代、桧皮、鳥の子紙等を貼る。
  2尺以上だと腰高障子と称す。
簾障子(すだれしょうじ)
  夏障子とも称し、紙の代わりに葦、刈萱、蒲等を簾状に編んだものを用いる。
  日射を和らげると共に通風も兼ねる。
竹障子(たけしょうじ)
  組子に真竹・孟宗竹を用いた紙張り障子。筋を化粧風にあしらい、縦組子は皮付き
  を向い合せに、横組子は皮付きを上にして組む。
造り障子(つくりしょうじ)
  枠をはめ込みにした開閉しない障子。
中障子(なかしょうじ)
  障子を横に四分して、真ん中の段に縦連子を入れたもの。吉原庄司とも称す。
猫間障子(ねこましょうじ)
  明り障子の中に左右又は上下に開閉できる小障子を組み込んだもの。障子の一部に
  薄い鴨居と敷居を付け、引き違いか両引きにしたものを大阪猫間障子と称す。
雪見障子(ゆきみしょうじ)
  明り障子の下方に上げ下げできる障子幅一杯の小障子を嵌め、外側にガラスを入れ
  たもの。

数奇屋(すきや)
  茶室の別称。又、茶室建築の技法を取り入れた住宅も数奇屋・数奇屋建築と称す。

雪隠(せっちん)
  便所。外露地に下腹雪隠、内露地に砂雪隠を設ける。広さ1坪程で坪穴のまわりに
  四石(足 掛石、前石、小用返し石、裏返し石)を置く。前者は使用可能だが、
  後者は飾り。

草庵(そうあん)
  草葺屋根の建築。利休居士が最初に茶室に応用した。

僧都(そうず)
  鹿おどしとも称す。竹筒に引水を受け、その重みで回転軸を中心に上下に動かし、
  竹筒の際尻で下に配した石を打って音をたてる装置。元々は農作物を害獣から守る
  道具。
 





<畳(たたみ)>
  古くはむしろ、こも、皮畳等の敷物の総称。つまりたためたから畳。縁は1寸。
  高さ1分。京間だと6尺3寸×3尺1寸5分。中京間だと6尺×3尺。
  田舎間だと5尺8寸×2尺9寸。
  これらの違いは柱と柱の間の測量法の違いからと推測される。
畳床(たたみどこ)
  床框を入れ畳を敷き込んだ床の間。
通い畳(かよいだたみ)
  踏み込み畳から客畳までに敷いた畳。
貴人畳(きにんだたみ)
  貴人座に見立てられた畳。床前に敷かれている。
客畳(きゃくだたみ)
  客の着座する畳。
台目畳(だいめだたみ)
  1畳の長手から台目の幅と風炉先屏風の厚みとを切り取った畳。
点前畳(てまえだたみ)
  茶室に於いて亭主が点前をする畳。茶道具を置くので道具畳とも称す。
踏込畳(ふみこみだたみ)
  茶道口に最も近い畳。亭主が茶室に入った時、最初に踏み込む為に命名。
炉畳(ろだたみ)
  茶室において炉のきってある畳。
 
茶室(ちゃしつ)
  茶の湯を行う為に特別に作った部屋・建築物を指す。露地を含む。茶の湯ができる
  という機能面だけで無く、雰囲気をも感じさせられる場所でなければ茶室とは言え
  ない。茶室との呼称は近代になってからで、それまでは「会所」「かこい」
  「函方茶礼席」「函丈(かんじょう)」「喫茶之亭」「小座敷」「座敷」
  「数寄座敷」「数寄屋」「茶湯座敷」がある。

茶庭(ちゃにわ)
  深山幽谷の景趣を表現。花木、珍木珍草、とげのある木、香りの強い木は裂ける。
  松、杉、檜、さわら、槇、椎、もち等がよく植えられ、かしわの木は「植えると跡
  が続く」と言われ吉とされる。葉の緑色が濃いめで重みがあり、四季の変化を著し
  く表さず、静寂の趣を常に保つ 性質のもので、葉形は小葉の密生したものが良 
  い。

<手水鉢(ちょうずばち)>
  つくばい。手を洗うものではなく、清めるものである。
一文字形手水鉢(いちもんじがたちょうずばち)
  自然石の細長い形の物を上面を平らにし、左右一文字に穴を穿ったもの。
銀閣寺形手水鉢(ぎんかくじがたちょうずばち)
  袈裟形手水鉢の一種。方形の四面四方にそれぞれ異なった格子文様を刻んでいる。
  水穴は円形。
袈裟形手水鉢(けさがたちょうずばち)
  袈裟のも湯があり、方形と円形がある。
司馬温公形手水鉢(しばおんこうがたちょうずばち)
  壷形の自然石の一部が欠けたもの。水瓶を石で割って中に落ちた子供を助けたとい
  う司馬温公の事故に因んだもの。
誰袖形手水鉢(たがそれがたちょうずばち)
  振袖の様な形のもの。
鉄鉢形手水鉢(てっぱつがたちょうずばち)
  托鉢に使う鉄鉢に似た形のもの。
棗形手水鉢(なつめがたちょうずばち)
  棗の形に似たもので、水穴は円形に穿つ。
橋杭形手水鉢(はしくいがたちょうずばち)
  橋脚に用いる石柱を見立てたもので、主に円筒形、側面に貫を通した穴を模し穿 
  つ。台石は無く生け込みにする。
富士形手水鉢(ふじがたちょうずばち)
  自然石で富士山の形をしたもの。
布泉の手水鉢(ふせんのちょうずばち)
  中国古代の銭に似せたもので、円形鉢形で中央に方形の水穴があり、その左右に 
  「布」と「泉」の字が浮き彫りにされている。
船形手水鉢(ふながたちょうずばち)
  自然石で船の形をしたもの。
方星宿の手水鉢(ほうせいじゅくのちょうずばち)
  角柱状の立石で、正面に「星」の字を刻んだもの。生け込み型で緑先に使用。
枡形手水鉢(ますがたちょうずばち)
  立方体で背の低い枡形をしたもの。台石の上に置く。

塵穴(ちりあな)
  元来は木の葉等の塵を捨てる為の穴。現在は飾り。外露地の外腰掛附近は方形、内
  露地の躍口附近は円形。青竹の塵箸を添える。

天井(てんじょう)
  梁が直線だと実際より狭く感じる。中心に向けて「むくり」つまり反りをつけて弓
  なりにすると畳の枚数にあった広さに見え、圧迫感がない。「畳枚数×1分」が目
  安。

<戸(と)>
網代戸(あじろど)
  薄い木片や竹等を網代模様に編んで造った戸。押し入れ、水屋の戸、木戸の開き戸
  として使用。
板唐戸(いたからど)
  板扉とも称す。一枚又は二枚以上の厚板を矧ぎ合わせた軸吊りの開き戸。上下に所
  謂端ばみを入れる場合が多い。
折戸(おりど)
  戸と戸が丁番で連結されており、開いた場合に折り畳める様になった扉。片折、
  諸折、折畳等がある。
猿戸(さるど)
  露地内の最も簡素な門で二本の皮付丸太柱を掘立にして、角柄戸を吊ったもの。
枝折戸(しおりど)
  単に枝折とも称す。青竹を折り曲げて框にて、割竹を両面から菱目に組み上げ、蕨
  縄で結んで仕上げる。
簀戸(すど)
  露地の出入り口に用いられる戸の形式。割竹を菱又は格子に組んだり細丸竹を四つ
  目や格子に組んだもの。
突上げ戸(つきあげど)
  外壁に開けられた窓の雨戸としても使用されるが、掛込天井の天窓にも見られる。
  戸を突き上げて採光・換気をする。突き上げる棹は「鴨のはし」と称す。
妻戸(つまど)
  妻とは端の意味。建物の側面にある板戸。小脇戸とも称す。
釣戸(つりど)
  上部で丁番又は壷金で釣られ、開く時は上方に吊り上げ、閉めると垂れ下がってい
  る戸。突き上げ戸等。
躙戸(にじりど)
  躙口に立てる板戸。外付片引戸で上框はなく、内側に目板を打つ。平板は大中小又
  は大大小の割で、釘は7.5.3或いは6.6.3の配置で15本打つ。
鼠木戸(ねずみきど)
  木戸や門扉の一部にさらに設けられた小さな潜戸。
舞良戸(まいらど)
  引戸の一種で舞良子と称される細い桟を一定の間隔で板戸の両面に平行に取り付け
  たもの。
目透き戸(めすきど)
  桟板を目透かしに並べて取り付けた物。
利休木戸(りきゅうきど)
  猿戸の一種。枯木戸とも称す。丁部をとがらせた丸太柱を掘立てにし、
  頂部から7寸程下ったところにまぐさを蕨縄で結び、簾戸・枝折戸を吊った物。
両開き戸(りょうびらきど)
  板唐戸や板戸等を二枚左右に開く形式で観音開きとも称す。

道安囲(どうあんがこい)
  道安座敷とも称す。茶室形式の一つで、点前畳と客畳との間を壁で隔て、火灯口を
  開け、太鼓張り襖を内部にひいたもの。千道安が好んだ。

<灯籠(とうろう)>
石灯籠(いしどうろう)
  石材で造られた灯籠。元来、仏堂前の献堂前の献灯具として作られ、仏教と共に
  伝来。神社にも使用。
有楽型灯籠(うらくがたとうろう)
  織田有楽好みの笠から基礎までずんぐりした円みのある灯籠。火口は円形で、宝珠
  は無い。
遠州型灯籠(えんしゅうがたとうろう)
  小掘遠州好み。中台が六角形、火袋は方形、火口は三日月形、棹に中筋の入った、
  宝珠の部分が異常に長くなった灯籠。
置灯籠(おきどうろう)
  火袋と笠だけのもの。庭の伏石等の上に置いて道明かりとして使用。
織部型灯籠(おりべがたとうろう)
  生け込み形、竿の上部が十字架に似ているのでキリシタン灯籠とも称す。
勧修寺型灯籠(かじゅじがたどうろう)
  火袋は扁平で、火口が四方吹き抜け、中台には彫刻は無く竿に方形の縦穴を穿ち、
  笠は薄手で上面が暖やかな曲線を描いている。
金灯籠(かなどうろう)
  金属製の灯籠。釣灯籠として軒に吊したり、置灯籠として庭の台石上に置く。
草屋型灯籠(くさやがたどうろう)
  蓬屋(とまや)型灯籠、葛屋型灯籠とも称す。笠の形が農家の屋根の様で、宝珠は
  無い。
琴柱型灯籠(ことじがたどうろう)
  笠・火袋・中台が菱形で基礎は琴柱(琴糸を受けるニ脚の柱)に似ている。
聚光院型灯籠(じゅこういんがたどうろう)
  利休居士が好んだ灯籠の一つで聚光院にある。利休型灯籠を洗練したもの。
聚光型灯籠(じゅこうがたとうろう)
  珠光好み。火袋から下が一体になって中細りの曲線の灯籠。
紹おう型灯籠(じょうおうがたとうろう)
  珠光ににているが、火袋と中台が別になっており、笠に蕨手が付いている。
宗易型灯籠(そうえきがたとうろう)
  利休型灯籠の変形で、笠の屋根が照りになり火袋も中台も六角形、竿は円筒形であ
  るが、中節は無い。
宗和型灯籠(そうわがたどうろう)
  すべてが方形で竿の部分が中細りの曲線を描いているもの。
袖型灯籠(そでがたどうろう)
  火袋と竿を方形の一石造り、火袋の部分をコの字形に切り込んで袖形にしたもの。
  コの字の天井から釣灯籠を吊る。
釣灯籠(つりどうろう)
  露地や軒などに吊す灯籠。材質や形は様々。
橋杭型灯籠(はしくいがたどうろう)
  火袋と竿を一石で造り、生け込みにしたもの。
蛍灯籠(ほたるどうろう)
  生け込み形で竿は太くて短い。中台から上がった方形で火袋の前後に四角の火口と
  両側に三角形二つの火口。足元を照らすので足元灯籠とも称す。
雪見型灯籠(ゆきみがたどうろう)
  笠は多角形・円形で軽いむくりがあり、下部に比べて大きい。竿は三脚・四脚で
  張り出している。
利休型灯籠(りきゅうがたとうろう)
  笠は六角形で長く、火袋はかなりふくれ、竿は円筒形で中央に節があり、屋根にむ
  くりが有り蕨手が付いている。利休居士が好んだ灯籠は他にも数種ある。

<床の間(とこのま)>
  軸や花入、香合を飾る場合。元来は貴人の間
板床(いたどこ)
  床の間に地板を敷込んだもので、框式と踏込式がある。地板には普通松、
  欅(けやき)、楓、桜等が用いられる。又、框は檜に黒塗漆又は溜塗が施されるか
  面付丸太。
円窓床(えんそうどこ)
  床の前方又は後方の壁に円窓を開けた形式。
置床(おきどこ)
  簡略で移動可能な床の間。付床とも称す。
織部床(おりべどこ)
  床に見立てた壁面の上端に幅8寸程の化粧板(雲板)を取り付け、
  そこにj軸掛け用の竹釘を打った物。古田織部の創始。
壁床(かべどこ)
  床に見立てた壁面の回縁下に軸掛け釘を打っただけのもの。利休から宗旦の頃に好
  まれた。
上座床(かみざどこ)
  点前座に亭主が座って前方の測につく床の間。
蹴込床(けこみどこ)
  床框を省略し、床板を床柱の面内まで張り伸ばし、その前面から8分程入った所に
  踏み込み板をはめ込んだもの。
下座床(げざどこ)
  点前座に亭主が座って後ろにつく床の間。
土床(つちどこ)
  床の間、天井、側壁、床面すべてを土で塗り、床面に紙を貼った物。
亭主床(ていしゅどこ)
  点前座の勝手付に設ける床。後床とも称す。
琵琶床(びわどこ)
  床の間の一方に一段高く段板を張った部分又はこれのある床の間。段板の上に琵琶
  を置いたので命名。鎧を置いた事もあり、鎧床とも称す。
洞床(ほらどこ)
  天井・側壁を土で塗り込め、全面左右いずれかに袖壁を付け、床柱も落掛もなく、
  上部を半円・弓形にしたもの。
本床(ほんどこ)
  書院造、数奇屋造における正式の床の間形式であるが、茶室に設けられる事は稀。
  床柱は面取り角、床框はろう色漆塗、床内部は紋縁の畳床。
枡床(ますどこ)
  半間四方の床板を敷込んだ踏込床。
室床(むろどこ)
  床の間の天井・側壁を塗り回したもの。塗回床とも称す。
床框(とこがまち)
  床縁とも称す。床の間の前端に取り付けて床板や床畳の端を隠す為の框。化粧仕上
  げにする。檜の木地に黒漆面取りを「真」、面皮を残して溜塗又は木地の透塗りを
  「行」、その他は「草」。

飛石(とびいし
  露地内に配置された渡り石。

井筒(いづづ)
  井戸の上に組む木材・石材の囲い。

貴人石(きにんせき)
  露地の腰掛で正客の前に据える他より大振りの石。他の連客用には呉呂太石の延段
  を配す。

沓脱石(くつぬぎいし)
  茶室の入口前で履物を脱ぐ為の石。大振りで上面が平らな石を据える。

沢飛石(さわとびいし)
  池や流れ等に配置され水際から中島又は向こう岸へ渡る為の飛石。水面から7寸程
  出す。流れを横切らないものは、沢渡石と称す。
七五三の飛石(しちごさんのとびいし)
  15個の飛石を7.5.3に配したもの。

四盤敷(しばんじき)
  正方形の切石を一定の間隔で直列に配したもの。両側に縁石をつける事も多い。

関守石(せきもりいし)
  露地の飛石の上に置く握り拳大の石を蕨縄や棕櫚縄で十文字に結んだもの。
  通行止めの目印。

延段(のべだん)
  小さい石を並べて長方形に形造った鋪石道。

踏分石(ふみわけいし)
  飛石の分かれ目の所に据えられる大振りの飛石。行き先が分かれている場合に渡り
  やすくする為に設けられる。

名石(めいせき)
  露地に用いられる石の内、故事来暦のある石、特に珍しい石、形の優れた石。

役石(やくいし)
  露地に於ける主客の出入りや立居に必要な石。躙口前の沓脱石、中門前後の客石・
  亭主石・乗越石・戸摺石、つくばいの前石・湯桶石・手燭石等。

八橋(やつはし)
  石又は板を千鳥に池や川に配したもの。近くに菖蒲等の水生植物を植えている場合
  が多い。茶碗等の絵柄にもよくある。

供待(ともまち)
  本来は客人の従者を待たせる所で、寝殿造における随身所に当たり、邸宅の門や
  玄関付近にある腰掛のようなもの。書院風茶室の玄関を指す事もある。






長炉(ながろ)
  普通の炉を二つ合わせた程の長方形の炉。水屋用で控え釜をかけたり、懐石の煮炊
  きに使用。

躙口(にじりぐち)
 茶室特有の小さな、客の出入り口。にじって入るので命名。






<柱(はしら)>
  4寸角以下は構造的に良くない。「三八」とは4寸の角材を1分ずつ削るから。
相手柱(あいてばしら)
  床の間の左右二本の柱内、床柱で無い方の柱。棚物の四本柱の内、客付の奥の柱。
角柱(かくばしら)
  断面が方形の柱。杉、檜、赤松、栂等を用い、大面取又は糸面等にする。
側柱(がわばしら)
  建物の外側に並ぶ柱。隅にあるものは隅柱と称す。
支柱(ささえばしら)
  土庇・出庇等の深い軒出を支える為に並列して桁を受けている柱。
添柱(そえばしら)
  袋床の床柱の脇の小柱。
力竹(ちからだけ)
  下地窓のある外壁に添えて立てられる竹柱。壁の補強と同時に外観の意匠的な効果
  も狙っている。油抜きの白竹が多い。
付柱(つけばしら)
  付書院の外側にある柱。小柱又は書院柱とも称す。
床柱(とこばしら)
  床の間の中心的柱。広間及び書院では面取角柱、草庵及び数奇屋では面皮か丸柱が
  多く用いられる。材質も多岐にわたり、珍木、奇木等も喜ばれる。
中柱(なかばしら)
  台目切又は向切の場合に、点前座と客座との間の炉隅に立てる柱。曲木が多い事か
  ら曲柱、台目柱とも称す。
控柱(ひかえばしら)
  門や塀などが傾くのを防ぐ為の柱。突支い柱とも称す。
宝珠柱(ほうじゅばしら)
  高欄や置床の床柱等に用いられる柱。頂部に擬宝珠が付いている。
方立(ほうだて)
  出入り口や龕破床(がんわりどこ)等の脇に立てる小柱。
間柱(まばしら)
  柱と柱の間隔が遠い場合その間に補強として立てる柱。壁の中に塗り込まれる。
楊枝柱(ようじばしら)
  隅柱の上部だけ残し下部を塗り回したもの。塗立柱、筆軸柱、筆先柱、塗込柱、柳
  柱とも称す。

花入れ釘(はないれくぎ)
  花入を掛ける為の釘。花釘とも称す。床柱等に打つ。
蛭釘(ひるくぎ)
  釜や花入れを釣る為の掛釘。釜の場合は炉の中央天井(ただし、真ん中に打つので
  は無く、鎖が中央に釣れる様に打つ)に、花入れの場合は床天井に打つ。

広間(ひろま)
  5畳以上の座敷。15畳以上だと大広間称す。客の時、自分で茶碗を運ぶ場合は立
  って歩いてもよい。書院風が多い。

<塀(へい)>
内塀(うちべい)
  庭園内の一画に茶室を建てる場合、露地を含めて境界する為の塀。簡素で低い形式
  のものが多い。
土塀(どべい)
  練土だけで築き上げる塀。屋根は瓦葺にする。外露地の境界等に設ける。
練塀(ねりべい)
  熨斗瓦と練土とを交互に積み重ねていった一種の土塀。露地の外垣に使用。
築地(ついじ)
  築地塀、築垣等とも称す。土塀の一種で、須柱を立て、定規筋と呼ばれる横筋お入
  れる。外露地の囲塀等に用いられる。






待合(まちあい)
  茶事に招かれ連客が待ち合わせをする建物・部屋。下腹雪隠しが付属し、座敷に 
  は簡単な床の間、丸炉が設けられている。又、外露地にある寄付や袴付も待合と称
  す。

松葉敷(まつばじき)
 冬季に苔を保護する為に敷く松葉。

<窓(まど)>
猪の目窓(いのめまど)
  ハート形をした窓。猪の目に似ているので命名。
有楽窓(うらくまど)
  竹連小窓の一種で窓の外側に竹を張りつめたもの。内側に紙障子を一本引く。
大下地窓(おおしたじまど)
  下地窓の一種で高さ、幅共に3尺以上のもので、一面に一つだけ作られたもの。
大丸窓(おおまるまど)
  円窓の一種で直径が3尺3寸以上のもの。
織部窓(おりべまど)
  床の間の脇壁に開けられた下地窓。織部の創始。外光を採る事と意匠を兼ねてい 
  る。床窓、墨跡窓、花明窓、掛物窓とも称す。
花頭窓(かとうまど)
  上部が炎を押えた様な曲線になっているもので、書院に見られる。火灯窓、華頭 
  窓、瓦燈窓とも称す。
色紙窓(しきしまど)
  上下二段一組の窓で大小の窓を中心をずらせて配したもの。上下とも下地窓か上部
  連子窓・下部下地窓にする。色紙を散らした張付に似ている事から命名。
  織部の工夫。
獅子垣窓(ししがきまど)
  吹抜窓を装飾的にしたもの。壁止の横竹を入れ、方立を立て中央は通し、左右に
  長短に晒竹を立て、横桟を貫がわりに入れたもの。
下地窓(したじまど)
  壁を塗り残し下地の見えている窓。皮付葭を格子に組み藤蔓を絡ませる。
七三の窓(しちさんのまど)
  下地窓の一種。内側の紙障子をひいた時、窓7分解放、3分は障子にさえぎられる
  ので命名。
蔀窓(しとみまど)
  寝殿造に用いられる蔀戸を入れた窓。腰掛の脇等に見られる。
書院窓(しょいんまど)
  書院造に見られるもので、床脇に設けられる。欄間を上部につけ、書院障子をたて
  る。
短冊窓(たんざくまど)
  短冊の寸法(1尺5寸×1寸8分)に比例した縦長窓では明障子をはめ殺しにした
  ものが多い。
突上窓(つきあげまど)
  天窓の一種で掛込天井に設けられる。中央に垂木を挟み左右垂木1こま分あける。
  屋根地に木枠を組み、上部擦り上げの油障子を入れ、外に突上げ戸を取り付けたも
  の。
角柄窓(つのがらまど)
  角柄のついた窓。
天窓(てんまど)
  屋根又は天井に設けられた明かり取りの窓。
掃出窓(はきだしまど)
  床面に接して開けられた低い窓で元来挨を掃出るす為に設けられた。
張出窓(はりだしまど)
  外部の壁面から張り出して設けられた窓。出窓とも称す。格子が打たれる事も多 
  い。
肘掛窓(ひじかけまど)
  窓の下端までの高さが座った時ちょうど肘がかけられる高さ(1〜2尺)のもの。
  出窓形式が多い。
風炉先窓(ふろさきまど)
  風炉先の壁面に開けられた窓。小間では6,7寸上がりの所に内法1.5寸程の下
  地窓で障子は半開き、広間では風炉先屏風の高さだけ上に窓を開け、外に力竹を添
  える。
洞窓(ほらまど)
  床の間の脇壁に開けられた小窓。窓枠は塗り込め、内側に掛障子をかける。下地窓
  であれば織部窓と称す。
丸窓(まるまど)
  輪郭が円形の窓。円の下部が欠けているものも含む。内は下地や格子の形式にし、
  引障子か掛障子にする。
無双窓(むそうまど)
  幅のある連子を縦に組んだ窓の内側に同形の連子の引戸を付け、これを左右に移動
  する事により窓の開閉を行う。換気を目的に設けられる。
盲窓(めくらまど)
  外見上は窓の様にしてあるが、実際は充填していて採光の用をなさないもの。
物見の窓(ものみのまど)
  露地の中潜の脇壁や水屋等にある下地窓。茶事の時、客の様子をのぞき見する為命
  名
破れ窓(やぶれまど)
  下地窓の一種。下地の一部が破損したように抜けているもの。侘びの景趣。
大和窓(やまとまど)
  屋根を切り開いてつけられた窓で、本来は突上戸と障子からなるが、後に突上戸が
  固定され屋根の様になる。
連子窓(れんじまど)
  細い角材を縦又は横に並べて組子とした窓。茶室の場合、殆ど竹製。
連双窓(れんそうまど)
  同じ形式の窓が二つ以上連続して付けられたもの。縦に連続すると段窓と称す。
割窓(わりまど)
  柱を中央にして左右に窓のあるもの。

水屋(みずや)
  茶室の台所。通し棚二段と二重の釣棚をつける。流しの三方の壁は腰板を張り、茶
  筅や茶巾をかける。又、柱にも竹釘を打ち手拭きをかける。十三世圓能斎の水屋訓
  に「此所ハ則茶 室ノ道場ナリ」とあり、意味は茶道修練の第一の場所であり、茶
  事に於いては茶室と一体、稽古に於いては道場。この場の整理具合で亭主の腕前が
  わかる。

<門形式(もんけいしき)>
中潜り(なかくぐり)
  外路地と内露地の境界に設けられる門。古田織部の創意。
編笠門(あみがさもん)
  屋根が編笠状になった門。柿葺、檜皮、栃葺にし、露地の中門等に使用。
兜門(かぶともん)
  背後の屋根を葺下ろし、中央部を曲線状に切取った形が兜に似ている事から命名。
萱門(かやもん)
  屋根を萱(茅)で葺いた門で形式は切妻、入母屋、寄棟等一定していない。
潜門(くぐりもん)
  板塀や土塀の一部を切り抜いて造られた低い小さい門。
透門(すかしもん)
  露地の中間等に用いられる中でその扉が竹や木の格子に造られており、外から内部
  が見える様になっている門。
中門(ちゅうもん)
  二重露地等の場合、その塀に立てる門。軽快な構造を基本とする。中門の前後に役
  石を置く。
庭門(にわもん)
  露地内に設けられる各門総称。
脇門(わきもん)
  大きな門の脇に造られる小さな門。






役木(やくぼく)
  真木、主人木とも称す。灯籠の会釈木、袖摺木、垣留木等。

柳釘(やなぎくぎ)
  楊枝柱に打つ花入れ釘。正月に結び柳を生けるので命名。

遣水(やりみず)
  庭園内に引かれた人工細流。幅2〜5尺程で、水深は浅い。

寄付(よりつき)
  外露地に設けられる待合で袴付とも称す。構造形式も待合と同じ。客が最初に寄り
  付くので命名。






<炉壇(ろだん)>
  炉の塗壁の部分で土壇とも称す。檜材で枠を組み、稲荷土に微塵ずさを混ぜて仕上
  げたものが正式。
入炉(いりろ)
  点前畳に切った炉。向切、隅炉がある。
隅炉(すみろ)
  小間の茶室での炉の切り方。室隅の点前畳に切る。本勝手なら左、逆勝手なら右。
台目切(だいめぎり)
  点前座の中心線から上手にかけた出炉。
出炉(でろ)
  点前畳の外に切った炉。広間切、台目切がある。
広間切(ひろまぎり)
  点前畳の中央より下手で出炉。四畳半以上の茶室に作られる為、四畳半切とも称 
  す。
向切(むこうぎり)
  点前畳の客畳寄りの一部を欠いて切る入炉。

<露地(ろじ)>
  茶室に付属した庭。寄付、中門、待合、雪隠、つくばい、灯籠、井戸等から構成さ
  れる。
内露地(うちろじ)
  二重露地において、中門・中潜木戸より内側、茶室の入り口まで。つくばい、内腰
  掛け、砂雪隠等が設けられる。奥露地とも称す。
外露地(そとろじ)
  二重露地に於いて、外側、外囲、露地門、寄付、外腰掛、雪隠等で構成させる。

炉縁(ろぶち)
  炉壇の上に填める木の枠。京間では1尺4寸角・高さ2寸2分・上幅1寸2幅・面
  幅3分、田舎
  間では1尺3寸4分。材質は沢栗材が最高とされ、黒柿、紅梅、桜、松等。塗物・
  蒔絵もある。ろう色を真、木地を行、その他を行。真塗は広間に、木地は小間に使
  用。



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